高千穂峡と天孫降臨|宮崎・神話の聖地で感じた、日本の原風景

スピリチュアル・神話

「なんだか呼ばれている気がする」——そんなふうに感じたこと、ありませんか。神社めぐりが好きな人たちと話していると、「あちこち回って、最後にたどり着いたのがあそこだった」という声でよく名前があがるのが、宮崎県の高千穂峡です。
実際に足を運んでみると、そう言われる理由が、なんとなく体でわかる気がしました。
ここはいわゆる観光名所というだけの場所ではなくて、日本という国の始まりを語り継ぐ天孫降臨神話が、今もその土地の空気にそのまま溶けこんでいるような、不思議なところなんです。

天孫降臨の舞台|神々が降り立ったと伝わる土地

『古事記』や『日本書紀』に出てくる天孫降臨神話。かたく聞こえるかもしれませんが、ざっくり言うと、天照大御神の孫にあたるニニギノミコトが、地上の国をおさめるために天から降りてきた——その舞台とされているのが、宮崎県の高千穂です。
高千穂町を歩いていると、天岩戸神社や天安河原など、神話の話と今の暮らしがゆるやかに地続きになっているような場所に、あちこちで出会います。

なかでも印象に残ったのが天安河原です。大きな洞窟の前に、訪れた人たちが積んでいった石が数えきれないほど並んでいて、はじめて見たときは思わず足が止まりました。天照大御神が岩戸に隠れてしまったとき、八百万の神々がここに集まって相談したと伝えられている場所です。中に入ると、うまく言葉にできないのですが、空気の密度がすっと変わるような感じがあって、「なんだか違うね」と口にする人が多いのもわかる気がします。ただ見て歩くだけでは終わらない時間が、ここにはありました。

高千穂峡の絶景|自然がつくった、神さまの庭のような渓谷

高千穂峡は、阿蘇山の火山活動によって、とても長い時間をかけてできた断崖絶壁の渓谷です。
柱を何本もきれいに束ねたように見える岩肌——柱状節理と呼ばれるものです——その壁に沿って、真名井の滝が細い白い糸のようにまっすぐ落ちていきます。写真では何度も見ていたのに、目の前にすると、やっぱり一瞬息が止まりました。
貸しボートに乗って下から滝と崖を見上げると、首が痛くなるのも忘れて見入ってしまいます。

朝の早い時間に行くと、渓谷に霧がかかって、水墨画みたいなやわらかい景色になっていることがあります。
静かなのに、どこか芯のある力強さも感じる。そこが高千穂峡のおもしろいところだと思います。
「来るたびに気持ちがすっと整う」「なんとなく大事なことを思い出す」——遠くから通ってくる人がそんなふうに話すのも、この場所の空気があってこそなんだろうな、と思います。

高千穂夜神楽|神話が今も生きている、伝統の舞

高千穂の旅をもう少しゆっくり味わいたいなら、「高千穂夜神楽」もおすすめです。
高千穂神社の神楽殿で毎晩奉納されている神楽で、天孫降臨や天岩戸開きの場面を、昔ながらの舞で見せてくれます。
国の重要無形民俗文化財に指定されていますが、かた苦しいものではなく、旅行者でも気軽に見せてもらえます。

うす暗い神楽殿に囃子の音が響いて、目の前で神さまたちの物語がゆっくり進んでいく。その場にいると、神話が「遠い昔の作り話」ではなく、今この時間もどこかで続いているもののように思えてきます。
そういう気持ちに自然となれるのが、宮崎・高千穂という土地の、ちょっと特別なところなのかもしれません。

高千穂峡と天孫降臨の神話が息づくこの町は、一度行くと「また来たいな」としみじみ思う場所でした。
もし「呼ばれている気がする」と感じているなら、その感覚は案外あたっているんじゃないかと思います。気が向いたときに、ふらっと宮崎まで出かけてみてください。

🔗 参考サイト

高千穂町観光協会【公式】 高千穂の神話・天孫降臨を紹介

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この記事を書いた人
ゆうとり

自分らしい生き方実現を応援するコミュニティ「いきがいカフェ協会」 代表
リザーブストック公式トレーナーとして個人事業主の起業を支援。3年間リザーブストックのカスタマーサーポートに従事し年間1000件以上の問い合わせに対応。伝統太極拳講師歴20年。2022年に宮崎市にUターン後、個人事業主の起業支援、心身の健康を取り戻すための太極拳、気功エクササイズの普及活動を行う。

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