アルタミラ洞窟とスペイン北部の旧石器時代洞窟壁画(世界遺産登録年 1985年/2008年 範囲拡大 )
スペイン北部カンタブリア州のアルタミラにある洞窟には、旧石器時代の新人クロマニョン人によって約1万9000〜1万5000年前に描かれた彩色壁画があります。
この壁画は、バイソンや馬、鹿、イノシシなどの動物が岩肌に写実的に描かれ、その芸術性と保存状態の良さが評価されています。
最も有名な壁画の残る洞窟は、近年の研究で、儀式に使われていたのではないかと考えられています。
壁画は、獣脂に黄土(おうど)と木炭、マンガン酸化物などを溶いたもので彩色され、岩肌の凹凸を活かしながら、ぼかしの技法による色の濃淡で立体感を出すなど、高度な絵画技術で描かれています。
現在は保存のため一般公開されていませんが、隣接するアルタミラ博物館で精巧なレプリカを見ることができます。
🔴 アルタミラ洞窟のYouTube動画
🟡 アルタミラ洞窟のWikipediaと世界遺産関連サイト
🔵 旅程
- •日本からマドリード(バラハス国際空港)へ直行便(約14時間30分)
- マドリードからサンタンデール空港まで国内線(約1時間)
- サンタンデールからトレラベガへ車またはバス(約30分)
- トレラベガからサンティリャーナ・デル・マルへ車またはバス(約30分)
- サンティリャーナ・デル・マルからアルタミラ博物館まで車または徒歩(約5分)
アルタミラ博物館の新洞窟に足を踏み入れた瞬間、天井いっぱいに広がるバイソンの壁画に息を呑みました。
岩肌の凹凸を活かしながら描かれた動物たちは、今にも動き出しそうなほど生命力にあふれ、クロマニョン人の芸術的な感性と観察力の高さに圧倒されます。
1万年以上前の人々が、狩猟の成功や自然への畏敬を込めて儀式に使われたであろうこの空間に立つと、時空を超えて彼らの息遣いが感じられるようでした。
実物には近づけませんが、レプリカの精巧さと展示の工夫で、先史時代の人類の精神世界に触れられる、忘れがたい体験となりました。
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