アルベロベッロのトゥルッリ(世界遺産登録年 1996年)
イタリア南部プーリア州の小さな町アルベロベッロには、まるでおとぎ話の世界から飛び出してきたかのような家々が並びます。
それが「トゥルッリ」と呼ばれる伝統家屋群で、屋根には降った雨を一ヶ所に集め、床下の井戸にためる工夫がこらされています。
トゥルッリは、白い漆喰(しっくい)の壁と円錐形の屋根が特徴です。
この建築様式が生まれた背景には、17世紀当時の「節税対策」がありました。
当時、「漆喰で塗装された屋根のある部屋」に課税されていたため、すぐに解体できるよう、平な石を積み上げるだけの屋根を作らせました。
領主は徴税人が来ると住民に屋根を取り外させ「家ではない」と主張しました。
現在も約1,000軒が現役の住居や店舗、ホテルとして使われていますが、石積みの技術が失われつつあるなど保存に課題があります。
🔴 アルベロベッロのトゥルッリのYouTube動画
🟡 アルベロベッロのトゥルッリのWikipediaと世界遺産関連サイト
🔵 旅程
- 日本各地の空港からローマまたはミラノへ国際線で移動
- ローマまたはミラノからイタリア国内線でバーリ空港へ
- バーリ空港から鉄道またはバスでアルベロベッロへ(所要約1〜2時間)
アルベロベッロの街に足を踏み入れた瞬間、目の前に広がる無数のトゥルッリがまるで絵本の中に迷い込んだような感覚を与えてくれました。
白い壁ととんがり屋根が連なる景色は、どこを切り取っても見栄えします。歩いているだけで心が躍ります。
屋根に描かれた不思議なマークや、石を積み上げただけの素朴な構造からは、歴史の重みと人々の知恵が感じられました。
実際にトゥルッロの中に入ってみると、外の強い日差しとは対照的にひんやりと落ち着いた空間が広がり、昔の人々の暮らしぶりに思いを馳せることができました。
世界遺産の中で一夜を過ごすという特別な体験も、旅の思い出として深く心に残りました。
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