広島・厳島神社
広島県廿日市（はつかいち）市の厳島神社は、日本三景の一つ「安芸の宮島」としても知られています。
古くから弥山（みせん）を中心とする厳島全体がご神体とされてきました。
6世紀末、この地方の豪族の夢枕（ゆめまくら）に市杵島姫命（いちきしまひめのみこと）が立ち、「厳島に社（やしろ）を建てよ」と告げたことから、593年に宗像三女神（むなかたさんじょしん）をまつる厳島神社が海岸近くの海上に建てられました。
平安時代末期に平清盛が壮麗な寝殿造りの様式をとりいれた社殿に修造しました。
現在残る社殿は1241年に再建されたものです。
大鳥居は、4本の控え柱もつ「両部鳥居」と呼ばれる様式でつくられています。
この鳥居は地面に固定されておらず、約60tの自分の重みで立っています。
厳島神社は、山と海に囲まれ自然と一体になった建築様式が評価されています。
🟢 厳島神社の基本情報
・正式和名：厳島神社
・正式英名：Itsukushima Shinto Shrine
・国：日本
・登録区分：文化遺産
・登録年：1996年
・登録基準： (i) 海上に建つ神社建築としての芸術的傑作 (ii) 日本独自の神道建築と自然観の融合を示す
(iv) 平安時代以来の宗教建築様式を伝える顕著な例 (vi) 神道信仰と深く結びついた精神文化の象徴
🔴 厳島神社のYouTube動画
🟡 厳島神社のWikipediaと世界遺産関連サイト
🟠 覚えておきたい英単語10選
- 神社（shrine） 2. 神道（Shinto） 3. 鳥居（torii gate） 4. 潮汐（tide） 5. 信仰（faith） 6. 聖地（sacred site） 7. 海上建築（over-water architecture） 8. 儀式（ritual） 9. 自然崇拝（nature worship） 10. 調和（harmony）
🔵 旅程
- 新幹線で広島駅へ
- 広島駅からJR山陽本線で宮島口駅へ（約30分）
- 宮島口からフェリーで宮島へ（約10分）
- 宮島桟橋から徒歩で厳島神社へ（約15分）
厳島神社の大鳥居が目の前に現れると、その壮大さと神聖な雰囲気に圧倒されました。
海に浮かぶような社殿の美しさは、写真で見る以上の感動があります。
背後にそびえる弥山の原始林も神秘的で、自然と建築が見事に調和していると実感しました。
歴史の重みや平清盛の偉業、そして台風高波被害を乗り越えて守られてきた伝統に思いを馳せながら、世界遺産の価値を肌で感じることができました。
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