マウント友情が苦しい人へ

人間関係
友人関係

マウント友情が苦しい人へ〜比較される友達関係を変える一歩

友達からいつも自分のほうが上だと言われているような気がする。比較されて、いつも傷つく。そんなマウント友情の苦しさを感じていませんか?あなたの気持ちは、とても大切です。

この記事の目次

  1. マウント友情の正体〜なぜこんなに疲れるのか
  2. 「承認」が足りない関係の苦しさ
  3. 「公平性」を取り戻す〜あなたの尊厳を守る
  4. 友人関係の疲れを手放す会話のコツ
  5. 自分の美徳に気づくことから始める

マウント友情の正体〜なぜこんなに疲れるのか

友達関係って、本当は気楽で安心できるものであってほしいですよね。でも、いつも友人に比較されたり、自慢されたり、自分のほうが下に見られているような気がする…。そんな友情の形が、実は存在しています。

私たちは「マウント」という言葉をよく聞きます。これは、相手より自分のほうが優れていることを示そうとする行動のことです。友達関係で苦しい思いをしている多くの人が感じているのが、この「マウント友情」なのです。

マウント友情とは

友達が無意識に(あるいは意識して)自分が相手より優れていることを示そうとする友人関係のこと。年収、容姿、恋愛、仕事の成功など、いろいろな場面で起きます。

「え、そんなことある?」と思う人もいるかもしれません。でも、よく考えてみてください。友達と会って帰ってきたときに、なぜだか疲れている。自分のことを話すときは、いつも否定されるような返され方をされる。そういう経験、ありませんか?

友人関係が疲れるのは、実は単なる「気の合わなさ」ではないかもしれません。その関係の中で、あなたの尊厳(ここでいう尊厳とは、あなたという人間の価値が大事にされること)が傷つけられているのかもしれないのです。

「承認」が足りない関係の苦しさ

ここで大事な考え方を一つ紹介したいと思います。ハーバード大学のドナ・ヒックス博士という研究者が、「すべての人間関係は尊厳で成り立っている」と教えてくれました。そして、その尊厳を大事にするために必要な10の要素があるんです。

その中で、今のあなたの苦しさに一番関わっているのが「承認(しょうにん)」という要素。これは、相手があなたのことを「見ている」「聞いている」「あなたのことが大事だ」と感じさせることです。

承認とは

相手があなたの存在や気持ちを「ちゃんと見ていますよ」と伝えること。言葉や態度で「あなたのことを大事に思っています」と示すことです。

マウント友情の中にいるとき、あなたが感じるのは何ですか?おそらく、「自分のことを見てもらっていない」「自分の気持ちが大事だと思われていない」という感覚ではないでしょうか。

例えば、こんなことはありませんか?

  • 友達に自分のいい話をしたとき、すぐに友達の自慢話に変わってしまう
  • 自分が頑張ったことを話すと、「でもさ…」と否定されることが多い
  • 友達と過ごしているのに、ずっと友達の話ばかり聞かされている
  • 自分の意見を言うと、「え、そんなことで?」と軽く扱われる

こうした経験が続くと、あなたの心の中に「私は見てもらっていない」「私の気持ちは大事じゃないんだ」という思い込みが生まれてしまいます。これが、友人関係の疲れの大きな原因になるのです。

「マウント友情で苦しい人は、実は『見てもらいたい』という深い願いを持っている。その願いが満たされないから、心が疲れてしまうんです。」

「公平性」を取り戻す〜あなたの尊厳を守る

尊厳の10要素の中で、もう一つ大事なのが「公平性(こうへいせい)」です。これは、関係の中で「自分たちは同じ価値の人間だ」という感覚のこと。一方が上で、一方が下という関係ではなく、互いに尊重し合える関係のことを言います。

公平性とは

友人関係で「あなたも大事、私も大事」「あなたの気持ちも大切、私の気持ちも大切」という、互いに同じ価値を認め合うことです。

マウント友情では、この公平性が完全に壊れています。一方が「自分のほうが上」と考え、もう一方が「自分のほうが下」と感じる。こうした不公平な関係が続くと、心の奥底に何とも言えない不安感や無力感が溜まっていくのです。

大事なポイントは、これはあなたのせいではないということです。あなたが悪いわけでも、足りないわけでもありません。その友人が、あなたを公平に見ることができていないだけなのです。

あなたの尊厳を守るために〜気づきの時間

いま付き合っている友人との関係を思い浮かべてください。その中で、あなたは自分のことを「同じ価値の人間だ」と感じていますか?それとも「自分のほうが劣っている」と感じていますか?その感覚は、本当ですか?それとも、その友人に植え付けられた思い込みですか?

※ 無理に答える必要はありません。ゆっくり、自分の気持ちと向き合ってみてください。

友人関係で比較される経験が続くと、私たちは自分たちに「これが当たり前なんだ」と思ってしまいます。でも、それは違います。友人関係に必要なのは、相互の承認と公平性です。その両方が欠けている関係は、あなたの心を傷つけるのです。

友人関係の疲れを手放す会話のコツ

「でも、友達と関係を変えるのって怖い」「言ったらもっと傷つきそう」。そう感じるのは、とても自然なことです。でも、あなたが何も言わないままだと、この苦しさはずっと続いてしまいます。

大事なのは、相手を責めるのではなく、あなたの気持ちを伝えることです。ここで、いくつかのコツを紹介します。

1. 「I メッセージ」で気持ちを伝える

「あなたはいつも私をバカにしている」と言うのではなく、「あなたとの会話の後、私は自分のことを否定されたような気がして、心が疲れています」と自分の気持ちを中心に話します。こうすることで、相手も防御的にならず、あなたの気持ちを受け取りやすくなります。

2. 具体的な場面を示す

曖昧に「いつも…」と言うのではなく、「この間、こういう場面で、私はこう感じました」と具体的に伝えます。そうすることで、相手も「あ、そういう影響があったんだ」と気づきやすくなります。

3. 相手を非難せず、変化を求める

「あなたはいつも悪い人だ」ではなく、「これからは、互いに相手の話を聞く時間を大事にしたいです」と、未来に向けた変化を提案します。

会話の一例

「ねえ、ちょっと話があるんだ。いつも一緒にいるのに、最近私は心が疲れていて。あなたと会うと、自分のことをいつも否定されているような気がしてしまうんだ。もっと互いに相手の話を聞く関係になれたら、いいなって思うんだけど、どう思いますか?」

ただし、ここで重要な警告があります。もし相手がこの話を聞いても、あなたの気持ちを受け止めてくれず、さらにマウントしてきたり、責めてきたりする場合は、その関係は本当の友人関係ではないかもしれません。その場合は、距離を置くことも、あなたの尊厳を守るための大事な選択肢なのです。

自分の美徳に気づくことから始める

ここまで、相手のマウント行動について考えてきました。でも、最後に一番大事なことを伝えたいのです。それは、あなた自身のことです。

実は、誰もが心の中に「美徳」というものを持っています。これは、その人が持つ良い性質や力のこと。思いやり、誠実さ、強さ、創造性、正直さ…こうした美徳は、みんなの中に眠っているのです。

美徳とは

あなたが本来持っている、人としての良い質。あなたが他の人にはできない方法で、この世界に貢献できる力のことです。

マウント友情の中にいると、あなたは自分の美徳を見失ってしまいます。友達に言われた言葉によって、「自分は駄目だ」「自分は足りない」という思い込みに、覆われてしまうのです。

でも、よく考えてみてください。あなたの友達は、本当にあなたのすべてを知っているのでしょうか?あなたが密かに誰かを助けたこと、頑張り続けていること、人知れず努力していること…そうした側面が、友達に見えているのでしょうか?

おそらく、見えていないんです。だから、友達の言葉はあなたの本当の姿ではなく、友達の見えている一部の側面についての感想に過ぎないのです。

あなたの美徳を見つける〜一人の時間

静かに座って、自分のことを思い浮かべてください。あなたは誰かのために何かをしたことはありませんか?あなたは何かを続けることができたことはありませんか?あなたは誰かを笑顔にしたことはありませんか?

※ 小さなことでいいんです。友達に言われたマウント的な言葉の「下」にある、あなたの本当の美徳を思い出してみてください。

友人関係の疲れを手放す第一歩は、実は相手を変えることではなく、あなたが自分自身を再び認識することなのです。あなたは、そのままで十分に価値がある人間です。その価値を、友人に無理に認めさせる必要もありません。あなた自身が、自分の価値を信じることが、すべてを変えるのです。


あなたの尊厳は、傷つけられるべきものではありません

マウント友情が苦しい…その気持ちは、とても理解できます。そして、その苦しさを感じているあなたは、実は自分の尊厳を大事にしようとしている、とても誠実な人なのです。

友人関係で必要なのは、相互の承認と公平性です。あなたを見てくれる人、あなたを同じ価値の人間として認めてくれる人との関係に、少しずつシフトしていくことが大事です。それが、すべての友人関係である必要はありません。でも、少なくとも一人、二人の人の中に、そうした関係を見つけることができたら、それはあなたの心を大きく癒すはずです。

そして、友達の言葉に傷つきながらも、ここまで読んでくださったあなたは、自分自身を大事にしようとしている、勇気のある人です。その勇気を信じて、少しずつ、あならしい友人関係を作っていってください。あなたの人生は、あなたのもの。あなたの尊厳は、あなたが守るのです。


“`

この記事を書いた人
ゆうとり

自分らしい生き方実現を応援するコミュニティ「いきがいカフェ協会」 代表
リザーブストック公式トレーナーとして個人事業主の起業を支援。3年間リザーブストックのカスタマーサーポートに従事し年間1000件以上の問い合わせに対応。伝統太極拳講師歴20年。2022年に宮崎市にUターン後、個人事業主の起業支援、心身の健康を取り戻すための太極拳、気功エクササイズの普及活動を行う。

ゆうとりをフォローする
人間関係友人関係
タイトルとURLをコピーしました