こんにちは。
いきがいカフェ協会 鳥成です。
ぼくは、「主体的医療」という新しい概念を提唱されている、田頭秀悟(たがしゅう)医師が2024年1月に設立された「主体的医療ダイアロジカルスクール」のスクールメンバーです。
このスクールでは、半年に1度、メンバーによるオンライン発表会が開催されています。
ぼくは、2024年12月の第2回目の発表会で、自分のぜんそく克服体験について10分間の発表をさせていただきました。
今回の発表会では、他のスクールメンバーから、糖質制限による糖尿病の克服体験、湿潤療法、深呼吸の実践について発表がありました。
今回発表したことで、ぼくが喘息の寛解に至った経緯を整理でき、喘息の克服法についてきちんと形にできました。
たがしゅう先生や、参加者の方々にぼくの人生ストーリーを聴いていただけたことで、気持ちがすっきりしました。
そのぼくの喘息克服体験の発表内容を、今回、ブログ記事にしました。
10分ほどの発表だったので、全てを語り尽くすことはできませんが、一度原因がわかってしまうと
「なんだ、こんなに単純なことだったのか」
とわかってもらえるかと思います。
先に結論だけ言ってしまえば、たがしゅう先生が主張されている、
「病原体病因論」だけではなく「宿主病因論」の視点から解決策を探る
「糖質制限とストレスマネジメント」の実践する
この2つに尽きます。
病原体病因論では、自分の外側に原因を探します。
一方、宿主病因論は、自分の内側に原因を探します。
西洋医学では、前者なので、薬を処方する、という発想です。
自分の生活習慣を見直さない限り、真の原因を排除することができません。
真の原因は、
糖質の過剰摂取と、環境や心理的ストレスによる酸化ストレス
であるとぼくは考えています。
この記事が、ぜんそくの症状を抱えている方々の参考になれば幸いです。
はじめに
私は長年、喘息に悩まされてきました。幼少期から発作を繰り返し、高校時代を除いて常にその影響を受けてきました。
薬を使用することで、一時的に症状を抑えることはできましたが、根本的な解決には至りませんでした。
しかし、生活習慣を見直し、試行錯誤を繰り返した結果、薬に頼らずに喘息を克服することができました。
今回、私の経験を振り返りながら、主体的医療の観点から成功の要因を考察したいと思います。
喘息とは?
ぜんそくの症状
喘息は、気道に慢性的な炎症が生じることで、以下のような症状が現れる病気です。
- 咳、痰
- 息苦しさ
- 喘鳴(ゼーゼー、ヒューヒューという呼吸音)
- 胸苦しさ
「何か」をした結果、このような症状が現れた、ということです。
この「何か」を知ることさえできたら、症状は消え去ります。
ぜんそくの患者数
- 日本の患者数:約100万人
- 世界の患者数:約3億人
近年、患者数は増加傾向にあるものの、死亡率は低下しています。
と発表しましたが、後からAIで調査したところ以下のような回答でした。
日本の喘息患者数の推移
- 2023年時点の推計患者数は約800万人(小児を含む)
- 1960年代には1%前後だった有病率が、現在は成人3%、小児6%に増加
- 重症患者は全体の5-10%(40万~80万人)と推定
- 死亡者数は1970年代の年間7,000人から2021年には1,038人に減少
世界の喘息状況
- 2023年現在の患者数は約3億3,400万人
- 2025年までに4億人に達すると予測
- 学齢期児童の10%が喘息症状を経験
- 年間死亡者数は約25万人、WHO報告では245万人
患者数は統計の取り方によってばらつきがありますが、概して患者数は増加傾向ですが、薬のおかげで死亡率は減少の傾向にあるようです。
参考サイト:
- 呼吸ケアクリニック東京 – No.27喘息死の問題
- アストラゼネカ、喘息増悪の発生状況には地域差があることを明らかに
- チェンジ喘息
- 喘息管理のアップデート 疫学:有症率・死亡数の推移(PDF)
- 喘息治療市場規模、シェアおよび業界分析
- 山梨大学 喘息の病変部(気管支)で治療抵抗性を示す免疫細胞を同定
- 呼吸ケアクリニック東京 No.274 中高年の喘息治療
- メディカルオンライン 世界の学童の1割は前年に喘息症状を起こしている
- 横浜弘明寺呼吸器内科・内科クリニック「世界喘息デー」を知っていますか?
主な原因
一般的に、喘息が発症する原因として以下のようなものが挙げられます。
- アレルゲン(花粉、ダニ、カビ、ペットの毛、ハウスダストなど)
- 職業上の環境要因(化学物質、粉塵、煙 など)
- 風邪やインフルエンザなどの感染症
- 喫煙、大気汚染
- 気温の急激な変化
- ストレス、香水や化粧品の成分
- 肥満
原因についてもAIに質問してみましたが、食物アレルギーという回答はありますが、ぼくの体験上、一番大きな原因だった、糖質(炭水化物)の過剰摂取、という答えは返ってきませんでした。
食物アレルギーとして、小麦や卵、牛乳、ナッツなどが挙げられますが、卵やナッツは毎日食べています。小麦も時々食べますが、どれを食べても喘息になることはありません。
上に挙げた原因を完全に取り除くことは不可能ですが、少なくともこの8年間、喘息の発作は起きていません。
糖質のそのものの摂取量が原因であることは、AIにも認識されていないように、社会の認識には至っていないのが現状です。
一般的な治療法
一般的な治療法は以下の2つによる薬物療法かと思います。
- 気管支拡張剤
- ステロイド剤(抗炎症剤)
薬については、ぼくは素人なので説明できませんが、気管支拡張剤は気道を広げるため、ステロイド剤は炎症を抑えるための薬です。
発作が起きた場合、起きそうな場合に、薬で症状を抑えること自体は正しい判断だと思います。
しかし、本当の原因を取り除かない限りは、薬なしで症状を抑えることは困難です。
生活習慣を変えずに、ずっと薬に依存していく生き方もあります。
ですが、
「真の健康を取り戻したい」
という強い意志があれば、薬に依存しない人生を取り戻すことも可能だと考えています。
私の喘息体験
幼少期からの発作と治療
幼い頃から喘息の発作が不定期に発生し、高校時代を除いてずっと付き合い続けてきました。
さらに、アトピーや鼻炎も併発しており、日常生活に大きな影響を与えていました。
両親の厳しいしつけも影響し、「食べ物を残さず、好き嫌いせずに食べる」ことを強いられていました。
戦争と戦後の食べ物のない子供時代を過ごした父親だったから、当然の価値観です。
子供時代のみならず、大人になってからも、喘息を治すのに、食生活を改善する、という視点は持っていませんでした。
むしろ、栄養バランスに気をつけて、1日3食、きちんと食べる、という生活習慣を続けていました。
その結果、薬に頼らざるを得ない生活を長く続けることになってしまったわけです。
薬漬けの生活と限界
症状を抑えるために気管支拡張剤を吸入しながら生活していましたが、20代後半になるとストレスや生活環境の変化によって発作が悪化しました。
内科、呼吸器科、皮膚科、心療内科を転々とし、医師から「薬を飲み続けないと将来は肺気腫になる恐れがある」と告げられたこともあります。
どれだけ治療を受けても、喘息の根本的な改善にはつながりませんでした。
気功・太極拳との出会い
20代半ばに太極拳と出会い、のめり込むようになりました。
特に、32歳で中国人マスターの道場に入門し、20年間継続して修行を続けました。その間、以下のような顕著な変化がありました。
- 風邪をひかなくなった
- 運動習慣が身についた
- 精神的な落ち着きを得られた
しかし、太極拳を続けても喘息の発作は完全にはなくなりませんでした。
喘息克服への3つの気づき
1. 少食・不食
30代後半、アレルギー症状、慢性疲労、冷え症、食べても太れないといった問題に直面しました。
そのとき、「消化そのものが疲労の原因ではないか?」と疑問を持ち、少食や不食に関する本を読み漁りました。
実験:エネルギー摂取を減らして運動量を増やす
- 週末の長距離ウォーキング(最大1日6万歩)を実施
- 結果:少食にすると体重が2〜3kg増加し、疲れにくくなった
2. アーシング
2018年、友人に「アーシングを知ってる?」と聞かれたのがきっかけで、体内静電気が血流を滞らせている可能性に気づきました。
- 就寝中のアーシングを実践
- 夜の食事量を減らす
- 結果:朝方の喘息発作が解消
その後、自らアーシンググッズの販売を開始することになりました。
3. 糖質制限
糖質が慢性炎症を引き起こすことを知り、食生活を見直しました。
- 夏井睦医師の『炭水化物が人類を滅ぼす』を参考に糖質制限を開始
- 瞑想を通じて「人類は何を食べてきたのか?」を考察
- 現在は「ゆるい糖質制限+オートファジー(断食)」を実践
現在は、毎月5〜6日の断食(2〜3日×2回)を続けています。
現在の健康法と今後の目標
現在は、太極拳・低糖質食・アーシングを組み合わせた健康法 を実践し、より多くの人にその重要性を伝えています。
また、毎朝6:30〜6:45に「魂に目覚める朝活(あさたま)」を無料で開催し、スワイショウやひらがな太極拳を指導しています。

まとめ
私の喘息克服は、以下の3つの習慣改善によって実現しました。
- 少食・不食 → 消化の負担を減らし、エネルギーを有効活用
- アーシング → 体内静電気を減らし、血流を改善
- 糖質制限 → 炎症を抑え、体の酸化を防ぐ
病気は「自然からのメッセージ」です。
喘息という病気を通じて、
「食べることよりも呼吸が大事」
であることを学びました。
この経験をもとに、これからも健康的な生活習慣の大切さを伝えていきたいと思います。
喘息に限らず、自分の病気との関わり方を見直したい、将来に備えて、医療とどうかかわっていくかの指針を得たい、という方に、たがしゅう医師の「主体的医療ダイアロジカルスクール」をお勧めします。
